retired operator's blog

retied operatetor's blogは、中途退職自衛官が自身の特殊な経験から、現役自衛官、または自衛官を目指す方々へ役立つ情報を提供するブログです。

Keen Sword 21 -Joint Bilateral Special Operations in Japan

どうも、中途退職自衛官です。

 

前回投稿に張り付けた”Keen Sword"の写真と関連のある記事を見つけたので、紹介します。

 

前回の内容をご存じない方は、こちらからどうぞ。

 

retiredoperator.hatenablog.com

 

A CV-22 Osprey assigned to the 21st Special Operations Squadron conducts air support for U.S. Army Soldiers with the 1st Battalion, 1st Special Forces Group (Airborne) Team,

出典:Neills Air Force Base

www.nellis.af.mi

全ての和約を書くと長くなってしまうので、割愛しますが、書かれている内容は以下の通りです。

YOKOTA AIR BASE, Japan --

Units from the 374th Airlift Wing, and from the 353rd Special Operations Group accomplished a variety of missions alongside their JSDF and joint partners across the Kanto Plains, allowing the enhancement of bilateral operations between the U.S. and Japan.

“As we develop new and better ways to operate and integrate, exercises like this clearly demonstrate the growing strength of the U.S.-Japan Alliance,” U.S. Air Force Lt. Gen. Kevin Schneider, U.S. Forces Japan commander, said. “In spite of the immense global impact from COVID, the U.S.-Japan Alliance did not falter and we have remained ready to fight and win.”

Continuing to foster that alliance takes commitment and teamwork. For the Airmen assigned to the 374th Logistics Readiness Squadron, the 36th Airlift Squadron and the 730th Air Mobility Squadron, working harmoniously with their Japanese counterparts led to the successful completion operations like mission planning, personnel jumps, and cargo inspections, uploads, and air drops.

“The importance of doing cargo loading and air drops in these kinds of exercises, is to increase the combat readiness between us and our host nation,” said Staff Sgt. Joshua Baerga, 374th LRS Combat Mobility Flight supervisor. “So, if anything ever happens real world, we should be able to work swiftly, quickly and accurately to put whatever we need on these aircraft and deliver them wherever we may need them.”

KS21 also comprised of unilateral training between the 353rd Special Operations Support Squadron, the 753rd Special Operations Aircraft Maintenance Squadron, the 21st Special Operations Squadron and the 320th Special Tactics Squadron, during which personnel conducted a nighttime search and rescue at the Combined Arms Training Center Camp Fuji and a fast rope and hoist training at Yokota.

Metal barrels simulated an aircraft having had to make an emergency landing in the woods, while 753rd SOAMXS Airmen played injured and isolated personnel as part of the SAR scenario. The STS team used land navigation techniques to locate the IP and get them securely to the waiting CV-22 Osprey.

Keen Sword gives the SOG the ability to practice search and rescue and combat search and rescue on a larger scale,” said Tech. Sgt. Sean Moore, 353rd SOSS survival, evasion, resistance and escape specialist. “We have conventional Air Force assets that are also participating in KS, and that gives us an entire architecture of aircraft that can be over head.”

This was the first time Special Operations Forces were integrated in this exercise. The 353rd Special Operations group, with units at both Yokota and Kadena AB, conducted joint training with Charlie Company, 1st Battalion, 1st Special Forces Group (Airborne) and the USS Ronald Reagan (CVN 76) in addition to observing training with JSDF partners.

KS21 has ensured the U.S.-Japan alliance continues to serve as the foundation for regional peace and security in the Indo-Pacific, for the past 60 years.

“While taking part in Keen Sword, we are sharpening our skills as a military entity, to ensure that whenever we need to be lethal, we are ready,” Baerga said.

By Staff Sgt. Gabrielle Spalding, 374th Airlift Wing / Published November 10, 2020

 

いろいろ書かれていますが、自分が注目したのは、今回の共同訓練では米国陸海空軍+自衛隊で訓練したようですね。

空母まで使用して、かなり大規模だと思います。

日本国内で実施される、日米共同訓練も過去と比べて、かなり大規模になり、実施する内容も制約が低くなっているように感じます。

 

相模湾あたりに停泊した空母から、オスプレイに乗って、東富士演習場にファストロープで降りたんですかね?

想像ですけど、そんな感じだと思います。

 

前回の記事に掲載した写真に写っていた隊員たちの所属も書かれていますね。

彼らは、グリーンベレーの中でも、更に特殊な任務を持つ部隊として知られています。

彼らの部隊についての説明は、次の機会にしたいと思います。

 

 

ありがとうございました。

新国防長官代行(元特殊部隊)就任

お久しぶりです。中途退職自衛官です。

記事の更新が1か月以上開いてしまいました。申し訳ありません。

 

1か月程、遠くへ行ってましたが、何とか帰ってくることができました。

現在、世界中でコロナの感染者数が増加し、航空機便のキャンセルも多く出ています。

旅行される方は、あまりいないと思いますが、仕事等で海外へ行かれる方はお気をつけください。

 

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出典:https://www.facebook.com/1stSFGroup/

 

写真は、沖縄のグリーンベレー東富士演習場の市街地訓練場で訓練しているものです。

写真を見たときに、「なんか見たことある建物の中だな」と思ったら、やっぱり自衛隊の施設でした。

 

ホテルを模して建てられた建物で、多数の部屋や、写真にあるような螺旋階段が存在しており、主に室内での戦闘を訓練する施設の一部です。

元の記事に書いてありますが、今回、共同訓練「Keen Sword」で使用されたようです。

共同訓練なのに、群の隊員は写っていませんが、写った写真は投稿しないようにお願いしている為だと思います。

 

今回書こうと考えた記事は、「Keen Sword」についてではなく、先日交代した米国国防長官についてです。

 

 

インターネットを見ていて、エスパー国防長官が解任され、代行の方が指名されたのは知っていましたが、この記事を見つけて、陸軍特殊部隊出身であることを知りました。

 

www.military.com

今回、米国国防長官代行となったのは、Christopher C. Miller(クリストファー・ミラー)氏です。

 

題名にもある通り、元ホース・ソルジャー、第5特殊作戦群出身であり、9.11後のアフガン侵攻に参加しています。

当時は、中隊長だったようで、小説「Horse Soldior」や映画の「12 Strong」に取り上げられているような小隊(ODA)レベルの仕事をしていた方ではないようです。

 

以下は、米国防省の公式なバイオです。

 

www.defense.gov

 

退役後には、軍属職員として特殊作戦・対テロの特別補佐官をしていたようです。

元部下の隊員からの評判も良いようですし、大統領から指名されるということは、かなり信頼されているということでしょう。

 

自衛隊出身者で、国会議員になられる方もいますが、政治家ではなく防衛省職員としてアメリカにおける特別補佐官等の重要な役職に就任する方を見かけることはありません。

ましてや、自衛隊特殊部隊出身者で、米国のように重要なポストへ指名されることは、現在では考えにくいことです。

 

現在の制度、または通常、自衛官が迎える定年退職等を考えると、米国軍人のように防衛省国防省)職員等となって、このような経歴を歩むことは非常に難しいと思います。

また、政府としても自衛官に早期退職して、防衛省職員となることを求めていないと考えます。

 

自分は、人によって様々な考え方、キャリア形成があっていいと考えていますので、米国のような事があってもいいと考えますが、日本国民の大多数には、前例もありませんし、あまり受け入れられないかもしれませんね。

自衛官自身としても、退職して防衛省に入省しようとか、政治にかかわろうと考える人も、かなり少ないと思います。

個人的には、経験等が重視され、出来る人がやればいいと思うのですが、米国とは違い、省内や政治政党のしがらみ等もありそうですし、難しいでしょうね。

 

自分は直接的に、ミラー国防長官代行を存じませんが、特殊部隊出身者として頑張っていただきたいと、勝手に、一方的に思っています。

 

今回以降、また記事を(なるべく)定期的に更新していこうと考えています。

 

ありがとうございました。

特殊作戦群を理解するためのヒント(Podcast編)#1

どうも、中途退職自衛官です。

今回は特殊作戦群を理解するためのヒントとなる、特殊作戦に関連するPodcastについて紹介しようと思います。

自分が実際に聞いているものを紹介します。

 

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出典:Stars and Stripes

https://www.stripes.com/news/us/throwback-tiger-stripes-could-get-more-use-among-green-berets-1.599724

この写真は5th SF Groupが来ていた、タイガーストライプですが、Podcastとは全く関係ありません。

カッコいいなと思っただけです、すみません。

 

目 次

  1. Podcastとは
  2. Podcastを聞く利点
  3. どんなPodcastを聞いているのか?
  4. 最近、よく聞いているPodcast
  5. まとめ

 

1.Podcastとは

Apple製品、i Phone等を使用している方はご存じだと思いますが、念のためPodcastが、どんなものなのか、ご存じない方もいるかもしれないので、概要説明したいと思います。

Podcastはインターネット上で利用できる、エピソードで構成された番組です。録音されたオリジナルのオーディオやビデオが一般的ですが、テレビ番組やラジオ番組の放送、講義、演奏、そのほかのイベントを収録したPodcastもあります。

出典:ポッドキャストを楽しむには

https://www.apple.com/jp/itunes/podcasts/fanfaq.html

Appleの公式の説明は以上となっています。

Podcast上には、全世界の様々な人が様々な番組(チャンネル)を作り、様々な内容を無料で公開しています。

ポッドキャスト自体は、i Podの時代からあるので、結構な歴史があると思います。

自分はi Podの時代に、アメリカのニュースをダウンロードして聞いていました。

現在は、i Phone上のアプリで簡単にストリーミングで聞くことができます。

i Phoneを使用していない方でも、WindowsOSのパソコン上で、iTunes経由で聞くことが可能です。

 

2.Podcastを聞く利点

Podcastは基本、ラジオのように映像なしで聞くことを前提に作られています。

ですから、移動で電車に乗っている時や、ランニング、筋トレをしながら、聞くことができます。

現在は、Youtubeでチャンネル作成している人の方が、Podcastで番組を作成する人より多そうですが、Podcastは映像がなく、聞き流せるので、作業をしながら聞くには非常に便利です。

番組によっては、映像も収録し、音声はPodcast、映像と音声をYoutubeに公開している番組もあります。

英語を音声のみで聞き取りづらいと感じる方は、Youtubeで視聴したほうが、顔の表情、口の動きも見ることが可能なので、聞き取りやすいかもしれません。

 

3.どんなPodcastを聞いているのか?

自分が聞いているものは、特殊作戦部隊や情報機関に関連するPodcastがほとんどです。

以前にも書きましたが、日本語での特殊作戦に関する書籍や情報は少ないです。

海外では、ドキュメンタリー等のテレビ番組になったり、ニュースや雑誌の情報も多く存在します。

日本で知られている元特殊部隊員は少数だと思いますが、海外、特にアメリカでは多くの元特殊部隊の隊員が自らの経験や考え方を多く語っています。

結構、細部まで話をする人もいるので、聞いていて有益ですし、楽しいです。

 

4.最近、よく聞いているPodcast

最近よく聞いているのは「The Team House」というPodcastです。

ホストは元米陸軍特殊部隊員のJack MurphyDavid Parkeの2人です。

彼らは2人とも、レンジャー大隊を経験してから、グリーンベレーになっています。

「The Team House」では、毎回、違うゲストを読んで、様々なテーマで話をしています。

ゲストは、元デルタフォース、元CIA等、特殊部隊等に限定しておらず、ベトナム戦争経験者等の話を聞いたりと、様々です。

 

The Team House

The Team House

  • Jack Murphy and David Parke
  • Society & Culture
  • USD 0

podcasts.apple.com

興味のある方は聞いてみてください。

繰り返しますが、無料です。

 

ちなみに「The Team House」Youtubeで見ることもできます。

www.youtube.com

デルタフォース創設時を知る人の話、CIAの実際の訓練、活動の話等、繰り返し聞きたいエピソードが多くあり、紹介したいですが、別の機会にしたいと思います。

 

余談ですが、Jackは、写真のタイガーストライプを着ている5th SF Group出身です。

 

5.まとめ

Podcastは、本を購入しなくても、無料で、当事者にしか知りえない情報を多く提供してくれるので、自分は非常に有益だと思います。

また、自分にとっては、日常的に英語を聞き続けるためのツールとしてかかせません。

話の内容も非常に興味深いため、話に聞き入ってしまう時もあります。

軍事に興味があって、英語を勉強したい方は、利用したほうがいいと思います。

話す速度等、Podcastのホスト等に差がありますので、他のPodcastも今後、もっと紹介したいと考えています。

 

ありがとうございました。

特殊作戦群を理解するためのヒント(出版物編)#2

どうも、中途退職自衛官です。

今回は、特殊作戦群を理解するためのヒント、出版物編の第2回目です。

 

「Chosen Soldier」と言う本です。

 

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ネットで日本語版が出ていないか検索してみたら、Da Pumpの曲が同じ名前らしく、その曲のことばかり出てきました。

そんな曲歌ってたんですね。

すみません。まったく関係ありませんね。

 

目 次

  1. 著 者
  2. 発売された年
  3. 内 容
  4. Tim Kennedy
  5. まとめ

 

1.著 者

著者はDick Couchという方で、軍隊や特殊部隊のノンフィクション、ノンフィクションを書かれている作家の方です。

著者の代表作は、ノンフィクションだと「Finishing School」「The Warrior Elite」、フィクションだと「Seal Team One」など、シールズに関連する著書が多いです。

その理由は、著者自身が米海軍士官学校卒業、シールズとして従軍、退役後はケースオフィサーとしてCIAで仕事をしています。

すごい経歴です。

日本ではありえませんが、アメリカや海外だと、軍隊出身者が情報機関や他省庁で勤務することは珍しくありません。

著者はシールズについて多く本を書いていますが、今回紹介する本は、海軍特殊部隊シールズではなく、陸軍特殊部隊グリーンベレーについて書かれたものです。

 

2.発売された年

「Chosen Soldier」が発売されたのは2007年です。

ちょうど13年くらい前ですね。

自分はこの本をアメリカの本屋でみつけて、内容が陸軍特殊部隊の概要、グリーンベレーのセレクションからQコース(資格課程)について書かれていたため、自分にとって知っている語彙も多く、読みやすかったため購入しました。

購入した当時は、まだペーパーバッグで発売されていなかったため、少し大きくて重いですが、ハードカバー版を購入しました。

 

3.内 容

本の内容ですが、大まかに8つのチャプターに分かれており、以下のような内容になっています。

 

Chapter1 Special Forces 101

陸軍特殊部隊についての歴史や基礎知識が書かれており、グリーンベレーを知らない人にも理解できるように、その概要が書かれています。

 

Chapter2 Recruiting Unconventional

どのような隊員がセレクションを受けているのかが書かれています。

 

Chapter3 The Preparation

セレクション前のプレ(準備)コースや、受験生のバックグラウンドについて書かれています。

 

Chapter4 The Selection

セレクションの様子についてです。

 

Chapter5 Special Forces Tactics

Qコースで行われる、SUT(Small Unit Tacticsフェーズについてです。

 

Chapter6 The 18 Series

下士官の特技コースについてです。特殊部隊のMOS(特技)コードが数字の18から始まるため、18シリーズと呼ばれます。

 

Chapter7 The Detachment Commander

ODA(Operational Detachment A/A Team)Commander(チーム長)の課程についてです。通常の米軍や自衛隊小隊長(Platoon Leader)とは違い、彼らは指揮官(Commander)と呼ばれます。

 

Chapter8 Robin Sage

Qコース最後のシナリオ演習「ロビン・セージ」についてです。

 

特にこの本では、以前紹介したトム・クランシーの本とは違い、「18X」(エイティーン・エックスレイ)と呼ばれる、ダイレクトに特殊部隊員へなるため陸軍へリクルートされてきた隊員についてよく書かれています。

 

4.Tim Kennedy

特殊部隊に詳しい人や、格闘技、特にMMAUFC等が好きな人はご存じかもしてませんが、陸軍隊員、特殊部隊員としてUFCに出場していたTim Kennedyがこの本の中に出てきます。

一応、気を使ったのか、Tom Kendallというカバーの名前で書いてありますが、写真も掲載されているため、本人だとわかります。

 

www.stripes.com

調べてみると、本人もTwitterの動画で紹介していますね。

 

5.まとめ

もう13年前の本になりますが、内容は米国陸軍特殊部隊(歴史、編成等)についてわかりやすく書いてあると思います。

日本語になっていないので、残念ですが、化学や心理学等の学術論文とは違い、少々軍事の英語を知っていれば、少しずつでも読める内容だと思います。

日本にはあまり特殊作戦部隊について、ノンフィクションとして書れた本はありませんが、海外にはこのような本が多くあります。

また、今後少しずつ紹介していこうと思います。

 

[http://:title]

 

ありがとうございました。

特殊作戦群への受験資格(基準)について

お久しぶりです。中途退職自衛官です。

今回は、特殊作戦群を受験するための受験資格、基準についてです。

概要として説明しますし、自分の退職後に基準が更新された場合は、違っているはずなので、その場合はご了承ください。

 

 


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出典:Military.com

https://www.military.com/daily-news/2020/07/09/soldier-makes-history-first-woman-join-green-berets.html



写真は、アメリカのグリーンベレーのセレクションのものです。

写真を見て、訪問者様はどのように感じますか?

キツそうですか?

楽そうですか?

特殊作戦部隊員になるためには、痛みが伴います。

目標を達成する為に、必要だからです。

 

目 次

  1. 階 級
  2. 年 齢
  3. 性 別
  4. 職 種
  5. その他の条件
  6. まとめ

 

1.階 級

一応、公的な情報はないか調べましたが、受験できる階級についての公式な情報はありませんでした。

でも、インターネット上の情報では、3曹以上としっかり書かれていますね。

こんなに書かれていて、隠す必要もないと思うので、陸曹(3曹)以上ということで良いと思います。

情報保全、勤務期間等の問題もあるので、このように階級が設定されているものと考えます。

以前にも書きましたが、自衛官の留学についても同様で、陸士の留学というものは聞いたことがありません。

 

retiredoperator.hatenablog.com

任期制隊員かどうかに関わらず、陸曹になってからのその資格が得られるということです。

 

2.年 齢

年齢については、基本降下課程(簡単に言うと落下傘の課程です)へ入校できる年齢です。

準ずると書いた方が正しいですかね。

しかしながら、ここ10年くらいの間に、特別手当の支給基準等が変更さたため、もしかすると、年齢制限もなくなっているかもしれません。(過去、降下資格が手当の条件であったためです)

 

特別手当(特殊作戦手当)については、こちらをどうぞ。

retiredoperator.hatenablog.com

3.性 別

性別については、「女性自衛官活躍推進イニシアティブ」という改革によって、女性も所属できるようになったため、受験も可能だと思います。

見たことはありませんが。

 

防衛省「女性自衛官活躍推進イニシアティブ」のリンクです。

https://www.mod.go.jp/j/profile/worklife/keikaku/pdf/initiative.pdf

 

アメリカ、イギリス、オーストラリアでも、ここ数年特殊部隊へ挑戦する女性隊員が話題となっています。

この話は長くなりそうなので、また別な機会に書きます。

 

4.職 種

多職種部隊なので、試験にさえ合格すれば、どんな職種からでも受験可能です。

自分も歩兵(普通科)出身ではありません。

何の問題もありません。

全て教育(訓練)してくれます。

 

5.その他の条件

ありません。

本当です。

「合格する、しない」、「(部隊の事情により)試験を受けられる、受けられない」の問題は別として、受験資格、基準はこの程度だと思います。

 

6.まとめ

まとめとしましたが、要するに、陸曹以上であれば、(ほぼ)誰でも受験資格は持っているということです。

合格するかは別として、門戸は広く開いています。

希望する方は、ぜひ受験してください。

「受験しても、簡単に受かる訳ないでしょ」と言われるかもしれませんが、今後、時間を無駄にしないために、どのような(基礎的)トレーニングが必要なのか、書こうと考えています。

 

ありがとうございました。

 

特殊作戦隊員の給料(手当)について

どうも、中途退職自衛官です。

今回は、特殊作戦群の給料に関係する、所属するともらえる特別手当について書こうと思います。

 

f:id:retiredoperator:20200915194253p:plain

出典:Jame Gumb Leather

https://www.facebook.com/Jame-Gumb-Leather-492748224441849/?hc_ref=ARRW1Uht3CoDWsLSWQhof2Jv0lSnuikyJqxG72s8-skdHyxBiAhhBvZKQVASvSkzf8Q&fref=nf&__tn__=kC-R

 

 

退職まで、所属している間は給料に上乗せされている手当が法律上、どの様に書かれているかなど調べたことはありませんでしたが、今回、うその情報を書くことはできないので、根拠となる情報を調べました。

自衛隊の公の規則や法令なので、すぐに見つかるかと思っていましたが、探してみると、古すぎたり、公的な情報ではなかったので、しっかりとしたものを見つかるまでに予想以上の時間がかかりました。

 

 

防衛省の職員の給与等に関する法律施行令」が根拠となっています。

elaws.e-gov.go.jp

 最初にこのサイトを見つけて、どこに特殊作戦手当について書いてあるのか探しましたが、文字の量と見難ささから、見落としそうになりました。

もっと見やすく、検索しやすくならないもんなんですかね?

 

第12条第5項に以下のように書かれています。

 

 5 法第十六条第三項の特殊作戦隊員手当の月額は、特殊作戦隊員の属している階級における最低の号俸の額(その階級が三等陸佐以上の階級である場合にあつては、その額に百分の九十四・二の範囲内において防衛大臣が定める割合を乗じて得た額)に、第十一条の三第五項第一号に該当する特殊作戦隊員にあつては百分の四十九・五(その従事する特殊作戦業務に特定の技能が必要とされないものとして防衛大臣が定める特殊作戦隊員にあつては、その従事する特殊作戦業務の危険性及び困難性に応じて防衛大臣の定めるところにより百分の三十三又は百分の十二・三七五)を、同項第二号に該当する特殊作戦隊員にあつては百分の三十三を、それぞれ乗じて得た額(一円未満の端数は、切り捨てる。)とする。

出典:防衛省の職員の給与等に関する法律施行令

 

 要するに、各階級における給料の最低額の49.5%が特殊作戦手当として支給されるということです。

 

第11条第5項第1号に該当するとありますが、以下のように書いてあります。

 5 法第十六条第一項第五号に掲げる特殊作戦隊員として政令で定める自衛官(以下「特殊作戦隊員」という。)は、次の各号のいずれかに掲げる者として防衛大臣の定める者とする。

一 特殊作戦を行う業務(以下「特殊作戦業務」という。)に従事することを本務とする陸上自衛官
二 特殊作戦業務に関する技能を修得することを本務とする陸上自衛官
出典:防衛省の職員の給与等に関する法律施行令

 簡単に説明すると、特殊作戦を職務としている隊員か、特殊作戦を学んでいる課程学生かに分かれています。

ここまでで、11条5項、12条5項から、課程学生は33%(百分の三十三)を手当としてもらえることがわかります。

また、以下のように書かれてた、特殊作戦を職務とする隊員の中で、百分の三十三(33%)と百分の十二・三七五(12.357%)の違いがあります。

 (その従事する特殊作戦業務に特定の技能が必要とされないものとして防衛大臣が定める特殊作戦隊員にあつては、その従事する特殊作戦業務の危険性及び困難性に応じて防衛大臣の定めるところにより百分の三十三又は百分の十二・三七五

出典:防衛省の職員の給与等に関する法律施行令

これらは、本部や支援する部隊に勤務する隊員に対するものです。

戦闘員は49.5%、その他の部署は33%、約12%ということです。

 

繰り返しになりますが、基本給(階級における各人の号俸で決まるもの)ではなく、階級の初号俸×各パーセンテージです。

号俸は、勤務年数、勤務評価等で人それぞれ変化しますが、要するに特殊作戦手当は各階級において、一律同額であるということです。

この手当を妥当と考えるか、多いと考えるか、少ないと考えるかは人それぞれあると思いますが、これが実際の数字です。

 

自分はここで、つけ加えておきたいことがあります。

手当や保証は重要ですが、特殊作戦群において勤務するにあたって、自らが本当に、または本気で「特殊作戦という職務を実施したい」と考えているかどうかの方が重要だと思います。

手当を目当てに勤務しても、いいことはありませんし、きっと後悔すると思います。(深い理由はここでは書きません)

勤務していた者の個人的な意見ですが、自分は手当がなくとも、勤務する「価値」と「やりがい」のある職務ができる部隊であったと思っています。

自分には、非常にあっていた職務であったと思います。手当がなかったとしても、勤務し続けたい部隊でした。

絶対にお金では買うことのできないもの(経験=財産・資産)を得られると思います。自分は得ることができました。

ですから、自分は群への勤務へのハードルは低くはありませんが、行ける人は行った方が良いと思っています。

この思いが、このブログを書こうと思ったキッカケの一つです。

 

ですから、自衛隊入隊者、群勤務希望者が増えるよう、情報保全に問題のない範囲で、情報提供しようと考えています。

 

今回も、ありがとうございました。

タイトルつけるの忘れてました。

おはようございます。中途退職自衛官です。

今朝、久々に早朝(朝4時)からジムへ筋トレしに行きました。

誰もいないジムは、やっぱり最高ですね。

日本のジムは、アメリカ等のジムと比べると、平均的に場所も狭いし、器材も少なめなので、早朝のジムはほぼ人がいないので、自分は好きです。

 

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出典:Stars and Stripes

https://www.stripes.com/news/an-austere-base-in-afghanistan-rapidly-expands-for-more-us-troops-1.561078

 

筋トレ終わった後に、携帯でブログ確認したら、タイトルをつけ忘れたことに気づきました。

申し訳ありませんでした。

 

retiredoperator.hatenablog.com

内容に変更はありませんが、タイトルを付けましたので、まだ読んでいない方はどうぞ。

 

 

ジムで筋トレをしていて、思いついたんですが、自衛隊入隊、レンジャー課程、特殊作戦課程に必要そうな体力、トレーニング方法、考え方を、(自分なりに)紹介していこうかと思います。

自分はトレーナーではないですし、専門的な知識は他の方のほうが持っているとは思いますが、様々な経験と実績から、一般的に再現性のありそうなものを、近い将来紹介しようと思います。

 

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