retired operator's blog

retied operatetor's blogは、中途退職自衛官が自身の特殊な経験から、現役自衛官、または自衛官を目指す方々へ役立つ情報を提供するブログです。

今年は10周年です。

こんにちは。

中途退職自衛官です。

 

昨年の9月に「毎年、9月11日が来ると思い出すこと。」という記事を書きました。

記事の内容が気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください。

 

retiredoperator.hatenablog.com

9月11日は忘れることのできない日ですが、毎年5月になると、自然に思い出したり、ニュースやSNS によって、思い出されることがあります。

感の良い方は既にわかっているとは思いますが、10年前の5月1日は、米国の統合特殊部隊によって、Usama bin Ladin (UBL)がパキスタンで殺害された日です。

 

f:id:retiredoperator:20210505163010p:plain

出典:https://www.businessinsider.com/situation-room-bin-laden-raid-2017-5

 

今年はインターネットでニュースを見ていたら、アメリカのFOX Newsで、UBLを直接殺害した元隊員が、話をしていました。

 

動画は以下のものです。

 

www.youtube.com

彼は元米海軍特殊部隊出身のRobart O'neill氏です。Seal Team2を経て、Team6で任務を行っています。Seal Team6は、陸軍特殊部隊では、Delta Force/Combat Application Group (CAG)に相当し、Development Group(DevGru)とも呼ばれています。

 

Delta Force/Combat Application Group (CAG)の隊員について、過去に記事を書いていますので、気になる方はどうぞ。

retiredoperator.hatenablog.com

UBL殺害の作戦、Operation Neptune Spearについては、現在インターネットで情報を得られますし、O'Neill氏を含め数人の隊員、作家が本を書いています。

 

一番初めに出版された本は「No Easy Day」です。

 Mark Owen(偽名)氏が書いていますが、のちに米国防省の検閲を受けずに出版したため、罰金刑をもらっています。

 

日本語版も出版されているようなので、日本語で読みたい方は以下からどうぞ。

自分はいつも書いていますが、可能であれば英語で読んで、英語に慣れることをお勧めします。

著者はO'Neill氏同様、Team6の隊員であったため、隊員目線で話が書かれています。

 

次に出版された本は作家Mark Bowden氏の「The Finish」です。

 


 

 著者の名前を聞いて、ピンと来た人もいるかもしれませんが、Bowden氏はBlack Hawk Downの著者でもあります。

The Finishは隊員目線ではなく、より政治、戦略レベルの内容になっています。

 

そして、O'Neill氏の「The Operator」です。

 


 

 この本も、隊員目線で書かれており、自分の個人的な意見ですが、隊員目線で書かれた内容の方が話内容、作戦の状況が理解、イメージしやすいです。

 

CIAの分析官が主役となっていますが、映画「Zero Dark Thirty」もアメリカ政府がUBLを探し出す様子をイメージしやすいものとなっています。

 

www.youtube.com

ちなみに、Zero-dark-thirtyの意味は、深夜(00:00)を過ぎた時間帯、「未明」という意味です。

 

O'Neill氏は、多数のニュース等のメディア、Youtubeに出演しており、Operation Neptune Spear以外の話の話も非常に興味深いです。

 

9.11の首謀者であったUBLを見つけ出し、殺害(実際には捕獲または殺害の任務でした)までに、どれだけの時間と資源を投入し、国家として成し遂げたかが(公になっており)理解しやすい事例のひとつだと思います。

 

日本政府にも、これくらいの気概をもって、未だ日本へ帰国できない拉致被害者の方々を救出する意思を示して頂きたいです。

 

 今回もありがとうございました。

 

Copyright retied operator's blog All rights reserved.

プライバシーポリシー