新国防長官代行(元特殊部隊)就任
お久しぶりです。中途退職自衛官です。
記事の更新が1か月以上開いてしまいました。申し訳ありません。
1か月程、遠くへ行ってましたが、何とか帰ってくることができました。
現在、世界中でコロナの感染者数が増加し、航空機便のキャンセルも多く出ています。
旅行される方は、あまりいないと思いますが、仕事等で海外へ行かれる方はお気をつけください。
写真は、沖縄のグリーンベレーが東富士演習場の市街地訓練場で訓練しているものです。
写真を見たときに、「なんか見たことある建物の中だな」と思ったら、やっぱり自衛隊の施設でした。
ホテルを模して建てられた建物で、多数の部屋や、写真にあるような螺旋階段が存在しており、主に室内での戦闘を訓練する施設の一部です。
元の記事に書いてありますが、今回、共同訓練「Keen Sword」で使用されたようです。
共同訓練なのに、群の隊員は写っていませんが、写った写真は投稿しないようにお願いしている為だと思います。
今回書こうと考えた記事は、「Keen Sword」についてではなく、先日交代した米国国防長官についてです。
インターネットを見ていて、エスパー国防長官が解任され、代行の方が指名されたのは知っていましたが、この記事を見つけて、陸軍特殊部隊出身であることを知りました。
今回、米国国防長官代行となったのは、Christopher C. Miller(クリストファー・ミラー)氏です。
題名にもある通り、元ホース・ソルジャー、第5特殊作戦群出身であり、9.11後のアフガン侵攻に参加しています。
当時は、中隊長だったようで、小説「Horse Soldior」や映画の「12 Strong」に取り上げられているような小隊(ODA)レベルの仕事をしていた方ではないようです。
以下は、米国防省の公式なバイオです。
退役後には、軍属職員として特殊作戦・対テロの特別補佐官をしていたようです。
元部下の隊員からの評判も良いようですし、大統領から指名されるということは、かなり信頼されているということでしょう。
自衛隊出身者で、国会議員になられる方もいますが、政治家ではなく防衛省職員としてアメリカにおける特別補佐官等の重要な役職に就任する方を見かけることはありません。
ましてや、自衛隊特殊部隊出身者で、米国のように重要なポストへ指名されることは、現在では考えにくいことです。
現在の制度、または通常、自衛官が迎える定年退職等を考えると、米国軍人のように防衛省(国防省)職員等となって、このような経歴を歩むことは非常に難しいと思います。
また、政府としても自衛官に早期退職して、防衛省職員となることを求めていないと考えます。
自分は、人によって様々な考え方、キャリア形成があっていいと考えていますので、米国のような事があってもいいと考えますが、日本国民の大多数には、前例もありませんし、あまり受け入れられないかもしれませんね。
自衛官自身としても、退職して防衛省に入省しようとか、政治にかかわろうと考える人も、かなり少ないと思います。
個人的には、経験等が重視され、出来る人がやればいいと思うのですが、米国とは違い、省内や政治政党のしがらみ等もありそうですし、難しいでしょうね。
自分は直接的に、ミラー国防長官代行を存じませんが、特殊部隊出身者として頑張っていただきたいと、勝手に、一方的に思っています。
今回以降、また記事を(なるべく)定期的に更新していこうと考えています。
ありがとうございました。