retired operator's blog

retied operatetor's blogは、中途退職自衛官が自身の特殊な経験から、現役自衛官、または自衛官を目指す方々へ役立つ情報を提供するブログです。

自衛隊での経歴について

前回は初回ということで、挨拶と自己紹介、このブログの目的について書きましたが、今回は自己紹介の補足を兼ねて、私、中途退職自衛官大まかな経歴について書こうと思います。

 

あまり書くと特定されそうなので細部は書きません。

でも、退職までいた職場は少人数なので、元の同僚がこのブログを見たら、経歴の特徴から自分が誰であるか確実に特定できると思います。

 

まず、入隊は約20年前です。

20代前半に、普通科(歩兵)連隊のレンジャー教育を修了しました。ですので、第一空挺団の空挺レンジャーや、富士学校のレンジャーを修了した訳ではありません。

 

レンジャー教育を修了して、部隊に帰ってすぐに上司から、秘密の部隊ができるらしくて、レンジャー持ってる人で検査を受ける人を1人、うちの部隊から出さなきゃいけないんだけど、行くつもりある?」と聞かれました。

自分は「あなたが知っている時点で秘密ではないですよね」と思いつつも、「他に誰も行かないなら、自分が行きます」と答えました。

レンジャー持ちの先輩、後輩は誰も行くつもりはなかったので(予想はしていました)、最終的に自分が部隊の代表として、選考検査(セレクション)を受けることになりました。

 

当時は現在と同様、自ら希望で選考検査を受検する隊員が多数ですが、人事等を通して部隊に連絡があり、必要な職種の部隊から受験する場合も存在しました。

 

選考検査はレンジャー課程修了してから、3か月程度しか経っていなかったので、つま先はシビれたままだし、検査開始前から体調万全と言える状態ではありませんでした。

しかも、昔の茶色い半長靴(ブーツ)の時代だったので、歩き過ぎて足指の付け根の皮が切れて、出血したのを覚えています。

 

ボロボロのボロ雑巾のようになりつつも、最後までやり通し、選考検査を合格しました。が、後日「(課程教育を受ける)学生の人数が埋まったから、今回は入校できません」と言われました。

そして「本部要員できませんか?」と尋ねられましたが、「また、すぐ(入校するように)呼ばれるだろう」と予想して、丁重にお断りしました。

予想通り数年後、教育入校することとなり、無事教育修了、正式に転属し、十数年勤務することとなりました。

 

部隊配置されてから、部隊内での様々な教育を受けましたが、依願退職までの十数年間、一般的な自衛隊の教育入校を一切しませんでした。

通常は階級が上がると元々の職種の上級MOSMilitary Occupational Specialty code)を取得しなければなりませんが、自分は取得することなく退職しました。

ですから、他の部隊の人たちと出会ったり、交流することは、ほぼありませんでした。

 

その一方で、幸運なことに人より英語ができたため、米国留学の機会が何回かありました。

アメリカ軍で(手加減なしの)教育を受けたこと、現地で生活したことは、その後の自分の人生に大きな影響を与えたことは間違いありません。

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出典:https://www.dlielc.edu/

自分ではあまり写真等撮って残すほうではないので、インターネットで検索した画像ですが、自衛官、または事務官の方で米国留学の経験がある方は、見覚えのある風景ではないでしょうか。

写真はテキサス州サンアントニオに所在するLackland Air Force Base(現在はJoint Base San Antonio-Lacklandですかね)内にあるDefense Language Institute(DLI)のものです。DLIについては、いつか紹介しようと思います。

 

DLIは、アメリカ陸軍海軍空軍海兵隊の職種学校、課程教育、大学等へ留学する他国軍人を対象としているので(一部、英語が話せない移民出身、またはスペイン語圏のプエルトリコ出身のアメリカ人新兵もいます)、あまりアメリカ人とかかわることがありませんが、DLI修了後に履修する本来の留学目的である課程教育では、日本人1人、または他国の留学生1人程度で教育を受けたので、非常に良い経験ができました。

特に1回目の留学は、初めての留学で日本人1人(+バルト三国からの留学生1名)で、体力精神力(対ストレス)勝負の課程だったので、かなり苦労しましたが、一生忘れらない経験となりました。また、物事の考え方も大きく変わりました。

 

もし、アメリカへ留学していなかったら、依願退職することなく、定年まで自衛隊にいたかもしれません。

 

自分の自衛隊での経歴(概要)は、こんな感じです。おおまか(適当?)過ぎるかもしれませんが、ご容赦ください。

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